住民票の(移動/異動)?同音異義語の間違いを防ぐ方法とは?
投稿日:2021年01月25日
カテゴリー:シリーズコラム
投稿者:
マッサン
同音異義語をご存じでしょうか?
これは読みが同じでも、漢字の表記・意味が異なる言葉を指します。
住民票の移動と異動もそのひとつですが、厄介なのはどちらも、
「何かが動く」という、大きな意味合いが共通している点です。
この記事では、住民票にはどちらの「イドウ」を使えば良いのかを解説し、
同音異義語を間違えない方法をご紹介します。
「住民票って、どっちのイドウだったっけ?」
「うっかり間違えて恥ずかしい思いをした!」
そういった経験のある方は、ぜひご覧ください。
1. 同音異義語とは?
weblio辞書によると同音異義語とは、
「発音が同じで意味の異なる語。」とされています。
(引用:https://www.weblio.jp/content/%E5%90%8C%E9%9F%B3%E7%95%B0%E7%BE%A9%E8%AA%9E)
同音異義語は数多くあるのですが、
せっかくなのでマニュアル制作に関係する言葉を使って、
例を取り上げてみましょう。
例1:校正と構成(こうせい)
校正は文章の誤りを正す作業を指し、
構成は要素の集まりを指します。
例2:初稿と初校(しょこう)
初稿はお客様から最初に受け取る原稿を指し、
初校は制作者が最初に作った制作物を指します。
どちらの例も、口頭指示による取り違えや誤変換があれば、
大変なことになってしまう可能性がありますので、ご注意ください。
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2. 住民票の「イドウ」はどっち?
さて、タイトルから気になっていた方も多いと思いますが、
住民票のイドウは(移動/異動)はどちらを使うのが正解なのでしょうか?
まずは、移動と異動の言葉の意味から見ていきましょう。
移動とは、ある場所から他の場所へ移る物理的な動きを指し、
異動とは、職場などでの地位や部署、職務など人事の動きが変わること、とされています。
つまり、住民票のイドウは「異動」が正解ということになります。
この根拠となる法律が、住民基本台帳法(昭和四十二年法律第八十一号)です。
第二十二条には、次のように定められています。
(転入届)
第二十二条 転入(新たに市町村の区域内に住所を定めることをいい、出生による場合を除く。以下この条及び第三十条の四十六において同じ。)をした者は、転入をした日から十四日以内に、次に掲げる事項(いずれの市町村においても住民基本台帳に記録されたことがない者にあつては、第一号から第五号まで及び第七号に掲げる事項)を市町村長に届け出なければならない。
一 氏名
二 住所
三 転入をした年月日
四 従前の住所
五 世帯主についてはその旨、世帯主でない者については世帯主の氏名及び世帯主との続柄
六 転入前の住民票コード(転入をした者につき直近に住民票の記載をした市町村長が、当該住民票に直近に記載した住民票コードをいう。)
七 国外から転入をした者その他政令で定める者については、前各号に掲げる事項のほか政令で定める事項
2 前項の規定による届出をする者(同項第七号の者を除く。)は、住所の異動に関する文書で政令で定めるものを添えて、同項の届出をしなければならない。
(引用:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=342AC0000000081)
というわけで、「住所の異動を届け出る」が正しい表現ということになりますが、
一般的には「住民票の異動」「住民票を異動する」と表現すれば、十分でしょう。
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3. 同音異義語の誤用を防ぐ方法とは?
移動と異動の例のように、間違えやすい同音異義語は数多くあります。
当然ながら、文章を作成するうえで、誤用は避けたいところですよね。
文章の作成者が正しい知識を身に着けておくことは、もちろん重要なことですが、正しい知識を持っていたとしても、誤入力や誤変換などの打ち間違いによって、誤用が発生してしまうことはよくあります。
そこで最後に、誤字や誤用が許されないマニュアル制作の業界でも使われている、便利なツールをご紹介いたします。
それが、ジャストシステム社の文章入力支援ツール『ATOK』と、
文章校正支援ツール『Just Right!』です。
ツールを使うことで、文章中の誤字や誤用を機械的に見つけ出し、簡単に修正をすることができます。
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