ジョンズ・ホプキンス大学、ジョンズ・ホプキンズ大学、正しいのはどっち?
投稿日:2021年02月02日
カテゴリー:シリーズコラム
投稿者:
マッサン
世界の新型コロナウイルス感染状況を伝えるニュースの情報源として知られる「Johns Hopkins University」。カタカナで表記する際は、ジョンズ・ホプキンス大学、ジョンズ・ホプキンズ大学、どちらが正しいのでしょうか?
DL資料「正しい日本語の書き方1 日本語表記のトリセツ」へのリンク
1.「Johns Hopkins」をカタカナで表現すると?
Johns Hopkins Universityは、アメリカ、メリーランド州ボルティモアの私立大学です。
1876年に設立されたこの大学の名前は、実業家のJohns Hopkins氏にちなんでつけられました。
新型コロナウイルスの話題になると、必ずといっていいほど、「Johns Hopkins Universityの集計によると」という記事を見かけます。
これは、同大学が、新型コロナウイルスの感染状況をまとめた特設Webサイトを公開しているためです。日本を含む、世界中の感染状況が一目で分かるので、注目されています。
COVID-19 Dashboard by the Center for Systems Science and Engineering (CSSE) at Johns Hopkins University (JHU)
出典:https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
さて、気になるのは、Johns Hopkins Universityのカタカナ表記。
まず、NHKは、「ジョンズ・ホプキンス大学」と表記しています。
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-data/
これに対し、共同通信社は、「ジョンズ・ホプキンズ大学」と表記しています。
出典:https://this.kiji.is/726693501486776320
白黒つけたいところですが、どちらも誤りではありません。
NHKは「NHK 漢字表記辞典」、共同通信社は「記者ハンドブック」に用語ルールをそれぞれまとめています。外来語の表記に関しても、それぞれが独自の基準を設けているため、異なる表記ルールが採用されている場合もあります。
今回、ご紹介した「ジョンズ・ホプキンス大学」、「ジョンズ・ホプキンズ大学」も、異なる表記ルールが採用されている一例と言えるでしょう。
DL資料「正しい日本語の書き方5 外来語のトリセツ」へのリンク
2. 表現を統一するための方法とは?
どちらも誤りではない、とはいえ、できる限り用語は統一したいところ。
ビジネス文書においては、同じ意味のものは同じ表記にすることが、正しく、読みやすく、探しやすい文書である、という印象を読み手に与えます。ひいては、情報を発信する企業への信頼感を高め、ブランド価値を向上させます。
逆に、用語管理がずさんだと、不正確で、読みにくく、検索性が低いため情報が探しにくい、使い勝手の悪い文書である、という印象を読み手に与えます。その結果、情報を発信する企業への信頼感が低くなり、ブランド価値が低下してしまいます。
表現を統一する便利な方法は、「入力支援ツール」や「校正支援ツール」を利用することです。
※ここでは、共同通信社の表記である「ジョンズ・ホプキンズ大学」に統一する例を紹介します。
入力支援ツール「ATOK」
①辞書を作成・登録する
②入力する
③変換する
入力が誤っていても、自動的に正しい表記に変換してくれます。
校正支援ツール「Just Right!」
①辞書を作成・登録する
②校正を実行する
誤表記のある箇所がマーキングされます。
③指摘内容を確認し、修正する
マーキングされている箇所にカーソルを合わせると、誤表記の理由が表示されます。
DL資料「校正支援ツールの機能紹介②ユーザー辞書の登録と活用編」へのリンク