レイアウト設計で使える!美しく感じる比率「黄金比・白銀比」とは?
投稿日:2019年06月28日
カテゴリー:デザイン・レイアウト
投稿者:
やまちゃん
レイアウトデザインには紙面を美しく整えるテクニックとして、
多くの人が美しいと感じる比率である、「黄金比」や「白銀比」を活用する手法があります。
この記事では、レイアウトデザインの鉄板ともいえる、これらの法則について解説します。マニュアル制作はもちろん、ロゴやチラシ、Webページの作成など、様々なことに応用できるテクニックです。
ぜひ、参考にしてみてください。
1.黄金比とは?
「黄金比」とは、1:1.618の縦横比率の長方形のことを指します。
1:1.618の黄金長方形から短辺の長さの正方形を除くと、残った長方形がまた黄金長方形の比率になっていきます。
そして、これらの正方形の角を曲線で繫いだ線で作られる図形は、黄金螺旋と呼ばれています。
この黄金比は古くからモナ・リザや、ミロのヴィーナスといった芸術作品や、ピラミッドやパルテノン神殿といった建築物にも活用され、一般的に多くの人が美しいと感じる比率であると言われています。
つまり、黄金比にもとづいてレイアウトを行うことで、計算して美しいデザインを作成することが可能になるというわけです。
下図は、黄金比を活用して、写真や文字の大きさや配置したものです。
黄金比で上部のメイン写真と分割をしました。
また、下部の写真も黄金比でトリミングされています。
デザイナーがレイアウト設計をおこなう際に、最も頭を悩ませるのが、
「どうすれば、見た目を美しく見せられるか?」
というところに終始するのではないでしょうか?
自分で一から紙面のレイアウトを考えるとなると大変ですが、このように数学的にも実証されている法則を、テンプレートとして取り入れることで、簡単かつスピーディーにレイアウトを組むことができるのです。
ちなみに、一般的な名刺のサイズは55×91mm(比率1:1.654)でほぼ黄金比となっています。もし、名刺のデザインする機会があれば、この黄金比を使ってレイアウトデザインを組んでみるのも、面白いかもしれませんね。
2.白銀比とは?
「白銀比」とは、1:1.414の縦横比率の長方形を指します。
白銀比の特長は、1:1.414の白金長方形を半分に割ると、同じ比率の白銀長方形ができることです。
ビジネスにおいても馴染みのある、A4用紙のサイズは210×297mmです。
A4用紙の縦と横の比率を計算すると、白金比になっていることがわかります。
また、同じく一般的なB4用紙のサイズは257×364mmで比率は1:1.416と、白金比の近似値になっています。
※余談ですが、コピー用紙の寸法はJIS(日本工業規格)で決められています。
この白銀比はコピー用紙だけではなく、古くから法隆寺や五重塔などといった、日本の建築において多く用いられている比率です。
また、有名な話では日本を代表する国民的人気キャラクターの多くが、この白銀比に当てはまるそうです。
そうした点から、日本人好みの比率として「大和比」とも呼ばれています。
3.その他の比率
黄金比や白銀比以外にも、貴金属比と呼ばれる多くの人が美しいと感じる比率があります。
たとえば白金比(比率1:1.732)、青銅比(比率1:3.303)がそうです。
黄金比や白銀比だけでは上手くレイアウトが決まらない時は、これらの比率もお試しください。
また今回の黄金比・白銀比以外にも、
レイアウトを見やすくするためのテクニックを公開しています。
以下のコンテンツもあわせてご覧ください。
また、『マニュアル制作のトリセツ』では、
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気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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