必見!テクニカルイラストの制作コストを削減する方法とは
投稿日:2021年11月22日
カテゴリー:イラスト
マニュアルに掲載する製品イラストの作成には、基本的に写真が必要です。
写真そのものをトレースする以外に、3Dデータからイラストを描くこともありますが、その場合は質感・色・雰囲気などを知るために、参考写真があるのとないのでは仕上がりに大きな差が出ます。
例えば、いくつものパーツに分かれた製品を組み立てるイラストを作成する場合、部品が取り付けられて(取り外されていく)いく様子をパラパラ漫画のように1カットずつ撮影したものがあると、わかりやすいと思います。これは3Dデータでは提供しにくいですよね。
また、イラスト作成のために提供する写真は「遠くから撮る引き」と「近くで撮る寄り」の両方があるのが望ましいです。全体像と、描画すべき箇所のディテールを同じ角度で確認するためです。
このとき、引きでも寄りでも、なるべくカメラを被写体から遠くに設置し、寄りはズーム機能で撮影します。カメラレンズの特性上、近くで撮影するほど物体の線にゆがみが発生します。一般的な鑑賞のための写真ならばともかく、マニュアル用のイラストには不向きです。
しかし、状況によっては、適切な距離まで引いて撮影するのが難しいことがあります。なるべく距離をとってゆがみを少なくしても、完全にまっすぐな線にならないケースが多いです。
ゆがんだ写真のままイラストを作成すると、当然ゆがんだままのイラストで仕上がりますし、かといって歪みの修正までイラスト作成者に委ねると、思ったような仕上がりにならなかったり、必要以上に時間コストがかかってしまったりします。
コスト削減とイラストのクオリティアップのためには、写真を補正することをおすすめします。
写真の補正には、AdobeのPhotoshopなど、写真や画像の加工・色の調整・複数画像の合成が行えるソフトが必要です。
以下は、簡単に「変形-ゆがみ」で補正したイメージです。
(変形前:黒、変形後:赤)
あまり加工しすぎると、元の形からかけ離れたものになることもあるので、ゆがみがひどいときのちょっとした調整くらいにしておくのがよいでしょう。
同じ形を維持したままゆがみ補正をするには限界がありますし、そこに時間をかけすぎても自分の時間コストがかかってしまいます。
ちなみに、簡単な補正ソフトとして個人的におすすめなのが、googleのPicasa 3というソフトです。写真を一覧で管理しやすく、明るさ・傾きなどの簡単な補正も可能です。
Picasa 3:https://picasa.jp.uptodown.com/windows
そもそもイラストを社内で制作するのが難しい、イラストがわかりにくくて問い合わせが多いなど、マニュアル用のイラスト制作でお困りの際は、ぜひご相談ください。