今さら聞けない!DXってなに?DXで変わる企業の情報発信とは!?
投稿日:2020年10月21日
カテゴリー:ライティング
投稿者:
マッサン
最近よく聞く「DX」。システム化やITの推進となにが違うのでしょう?
企業と顧客との関係が新時代に突入し、必要に迫られるDXですが、
一方で、それに伴う情報発信のリスクが顕在化し始めています。
そこで今回は、
今さら聞けない!DXってなに?DXで変わる企業の情報発信とは!?をお届けします。
DXとは?
DXは「デジタルトランスフォーメーション」のことです。
簡単に言えば、デジタル技術に基づく製品・サービス・ビジネスモデルの変革のことです。
システム化やITの推進と、DXの違いは、その目的です。
前者は、標準化や自動化を進めて生産性を高めることが目的である場合に使われる用語です。
これに対し、後者は、製品やサービスそのものの変革や、ビジネスモデルの変革が目的である場合に使われる用語です。
DXで変わる!企業の情報発信
多くの経営者がDXの必要性を認識し始めた背景には、企業と顧客との関係が大きく変化し始めていることがあります。
製品マニュアルの具体例で考えましょう。
製品は、要件定義、設計、開発・試験・・・などステップバイステップで生み出されます。
各ステップからのインプットに基づいて製品マニュアルが制作され、生産開始と同時に同梱され出荷されて、ユーザーの手元に届きます。
したがって、製品の取り扱いに関する情報が伝わるタイミングは、製品購入後でした。
しかし、企業と顧客との関係は近年、急速に変化しています。
顧客は、製品の購買前の段階から、SNS、メルマガ、企業サイト、カタログ、マニュアルなどの
メディアを積極的に活用して、氾濫する情報のなかから、必要な情報だけを素早く手に入れたいと思うようになりました。
それに対応して、企業は製品リリースよりも、もっと早い段階から顧客とコミュニケーションをとることが求められるようになりました。
さらに、購買前の顧客との関係から始まり、購買、使用、メンテナンス、廃棄といった各段階の顧客体験(CX)を重視した商品・サービス・ビジネスモデルへの変革が求められています。
デジタル技術を活用して、商品・サービス・ビジネスモデルを変革していく、つまりDXを進めていく上で、企業の情報発信は、これまでになく多様化し、そして、タイムリーで、スピードが必要とされるようになりつつあります。
残念な情報発信…どう対処する!?
でも、ちょっと、待った!
情報発信の品質は?正確性は?
これまで、企業は、製品マニュアルを通じ、安全に正しく製品を使用してもらうためのライティング手法(テクニカルライティング)を用いながら、ユーザーとのコミュニケーション(テクニカルコミュニケーション)を図ってきました。
特に、用語の取り扱いには慎重さが必要です。
具体的には、企業ごと、事業所ごと、製品ごとに用語集、スタイルガイドを作成し、それに従ってマニュアルを制作、翻訳することが求められます。
また、制作の過程(校正、査読)で発見されたヒヤリ・ハット事例を収集し、それを用語集やスタイルガイドに反映させ、ツールを使って実効性のある形で再発防止につなげる仕組み作りが欠かせません。
これに対し、SNSを中心とする、タイムリーで、スピーディーな情報発信はどうでしょう?
残念ながら、誤情報の発信、誤解や不快感を与える情報発信の事例は後を絶ちません。
発信された情報は瞬時に拡散し、特に一部のSNSでは記事の訂正機能がないこともあって、事態の収拾に多大なコストが必要とされることもあります。
SNS情報発信時代の用語管理のあり方
改めて整理すると、マニュアル・取扱説明書を通じたテクニカルコミュニケーションの現場では、
1.表現の誤りを正す
2.表現を統一する
3.表現を洗練する
という視点から用語管理に取り組んでいます。
SNS、メルマガ、Webサイト担当者にとっては、テクニカルコミュニケーションの分野で
先行する取り組みを知ることで、今後の文書の品質管理に生かせることも少なくないでしょう。
そこで、テクニカルコミュニケーション分野における先行事例に基づき、実効性があり、
しかも、導入しやすい用語管理のあり方として、
弊社では内製支援サービス(ドキュメントサポート)をご案内しております。
貴社が情報発信のリスクを管理する際の一助となれば幸いです。