その説明、動画にするのがベスト?
投稿日:2023年01月24日
カテゴリー:豆知識
投稿者:
J(ジェイ)
こんにちは。正月には「着物で初詣」が恒例行事となっているJ(ジェイ)です。
着物というと、着るのにちょっとした知識やコツが必要というのは皆さんご存じのとおりだと思います。
毎年思い出したように着物を引っ張り出すので、正月休みには着付けの手順を確認するために関連書籍や動画サイトを視聴することが欠かせません。特に、何通りもある帯の結び方には拘りたいところ…。
そうして今年も、二晩にわたって何本もの動画を見ながら格闘したのですが、結局視聴した中で最も簡単な帯結びを採用することになりました。
残念ながら、第一希望の装いはできませんでした。
というのも、参考にしようと思った動画は、いずれも私が苦手とする部分がさらりと説明されていたり、自分の視点と動画の視点が異なっていたりして、うまく実践できずに断念したからです。
さて、ここで改めて「動画を使った手順説明」のメリット・デメリットにはどんなものがあるかを考えてみます。
メリット
● 全体的な手順・作業のイメージがわきやすく、流れを把握しやすい。
● 音、ナレーション、様々な角度からのシームレスな映像など、得られる情報が多い。
デメリット
● 動画を流しながら作業すると、肝心な部分を見逃すことがある。
(書籍などと異なり、手順を1つずつ確認しながら実践するのに向いていない)
● 理解できたかどうかにかかわらず、動画はどんどん先に進んでしまう。
(必要に応じて頻繁に一時停止しなければならない)
● うまく目的の箇所から再生できないと、何度も必要ない箇所を視聴しなければならない。
(見たいところだけを見るには効率が悪い)
といったところでしょうか。
全体の流れなどを具体的に把握しやすいというメリットは大きい一方、自分のペースで見ることが難しいのがデメリットで、複雑な手順の場合、動画の作りによってはかなりストレスが多くなると言えそうです。
今回、最終的に参考にした動画では、視聴者が難しいと感じそうなところでは、注目してほしいポイントにクローズアップしたり、ポイントをしっかり言語化して伝えたり(「折り山が外側になるよう」「矢印の下の部分をつまむ」など)、補足情報を加えたりすることで、よりわかりやすくなるように工夫されていました。
補足情報が加わることで一定の時間が確保されるため、自分が多少まごついていても、動画の流れについていけるところも助かりました。
動画を使った手順説明は、紙やPDFなどの静的な説明書を補完する意味合いで制作するケースが増えてきていますが、状況によっては、じっくり自分の理解度に合わせて作業できる静的な説明書の方が使い勝手が良いことも多々あります。
今回、私は動画のみを視聴して手順を理解しようとしていたため、同様の手順を説明した書籍などが手元にあったら、もしかすると求める装いが自分で完成できたかもしれません。
動画であるからといって、必ずしも「わかりやすい」につながっているとは限りません。
動的な説明と静的な説明を適切に使い分ける、あるいは併用することが、総合的なわかりやすさへの近道なのではないでしょうか。
▼参考記事 |