コロンとセミコロンの意味と使い方 ここが違う【2分でわかる!】
投稿日:2022年12月21日
カテゴリー:解説記事
投稿者:
TOM
皆さんは、コロン(:)とセミコロン(;)の違いや使い方をご存知でしょうか?
コロンもセミコロンも、ピリオド( . )やカンマ( , )などと同じく、英文などに使われる句読点の一種です。
日本語の文章、特に縦書きの文ではあまり見かけません。
また、使われるとしても、文を区切りたいときなどに感覚的に使われることが多いようです。
一方で、英語を日本語訳した文章などに、引用元のコロンやセミコロンが残るという場合があります。
つい、なんとなく「区切りなのかな」と読み飛ばしてしまいがちですが、原文ではどんな意図で使われているのかを知ることで、より文章の理解を深めることができ、使い分けることもできます。
早速、コロンとセミコロンそれぞれの違いと使い方について見てみましょう。
コロン(:)の使い方
コロンは、主に具体的な対象を示す場合に使用します。
例)
There are two important things: money and time.
お金と時間という、2つの重要なものがあります。
コロンの部分を接続した文章にあえて訳してみると、
There are two important things : money and time.
↓ ↓ ↓
2つの重要なものがあります。 それは、 お金と時間です。
となります。
もう一つ例を出します。
コロンの後に示したい対象が複数ある場合、
A,B,C…と列挙するのではなく、箇条書きにすることがあります。
例)
Needs the following items for this work:
– A
– B
– C
この作業には次のものが必要です。
・A
・B
・C
このように、前に来る文章に対して、具体的な例を挙げる際にコロンが使用されています。
コロンがあることで、文と箇条書きを一続きで読んでほしいことが分かりますね。
セミコロン(;)の使い方
セミコロンは、内容が密接に関係する2つの文をつなげ、より強いニュアンスを持たせる役割を果たします。
例)
The cartridge is not user-replaceable; it can only be replaced by technical service provider.
カートリッジは、ユーザー自身では交換できず、技術サービス業者のみ交換できます。
この文は2つに分けることができます。
The cartridge is not user-replaceable.
カートリッジは、ユーザーには交換できません。
Only a technical service provider can replace the cartridge.
カートリッジは、技術サービス業者のみ交換できます。
2つの文はどちらもカートリッジの交換についての説明をしており、お互い密接に関係しています。
接続詞の代わりとして、セミコロンを使うことによって独立した2文を1つの文とし、複数の意味を持たせることで、より強いニュアンスの文章にすることができます。
また、下の例文のようにある前半の文についての補足を入れたいときにも使用できます。
例)
To Repair the product, a specific tool should be used; it is included in the accessories of the product.
製品の修理には、特定のツールを使用する必要があり、ツールは付属品に含まれています。
コロンとセミコロンを使うときの注意点
ここで、欧文の句読点を使う場合に気を付けなければならないルールについてご紹介します。
それは「句読点を使った後には、半角スペースを打つ」ということです。
このルールはピリオド( . )やカンマ( , )など、文章を区切る記号に適用されます。
単語と単語の間に半角スペースを打つのは習慣になっていても、句読点の後に半角スペースを打ち忘れてしまうというケースも少なくありません。
もちろん、先ほどご紹介したコロンやセミコロンにも適応されるルールなので、英文をタイピングする際はご注意ください。
また、コロン・セミコロンは2つの文章をつなげる役割があることから、読みやすくするために句読点の前にも半角スペースを打った方が良いのでは…と思うかもしれませんが、原則として半角スペースは記号の後にのみ行ってください。
まとめ
【コロン(:)】
・具体例を挙げる場合に使用(後に続くものが、手前の文章の詳細や具体例の引用となる)
・具体的な事物を箇条書きするときに便利
【セミコロン(;)】
・密接に関係する2文をつなげて、より明確な意味を持たせたい場合に使用
以上が、コロンやセミコロンの主な使い方です。
これらを踏まえてもう一度英文や訳文を読んでみると、より内容が理解しやすくなると思います。
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