誤訳は機械翻訳でチェックできる?

投稿日:2018年01月15日
カテゴリー:
投稿者: マッサン

機械翻訳はすっかり身近な存在になりました。最近ではGoogle翻訳を代表とするニューラル機械翻訳とポストエディットを組み合わせた新たな翻訳サービスを提供する会社も増えてきています。多言語マニュアル制作に関わっていらっしゃる読者の皆様の中には、翻訳者が翻訳した訳文をGoogle翻訳に入力し、それを原文と同じ言語に逆翻訳させ、結果として表示されるものと原文を照らし合わせて、誤訳かどうかをチェックする、といった使い方をしている方もいるかもしれません。そこで、今回のブログ記事では、機械翻訳で誤訳チェックが可能なのか、検証してみたいと思います。

フランス語の翻訳者から、
Vous aimez le café à le lait?
という訳文があがってきたとします。これをGoogle翻訳で原文の英語に翻訳させてみます。すると、特にアラートがでることもなく、
Do you like coffee with milk?
という結果が表示されました(2018年1月の情報です)。実は、これは文法の間違い。前置詞のàに続いて、男性名詞の冠詞leが続くときは、auを用いるのが正解です。正解は、日本でもおなじみのカフェオレ(café au lait)です。また、疑問符の前に空白を入れるのが正しいルールです。

次に、こんな実験をしてみました。
Vous aimez le coffee au lait ?
という訳文があがってきたとします。coffeeは翻訳漏れ(英語残り)です。Google翻訳で原文の英語に翻訳させると、
もしかして: Vous aimez le café au lait ?
とアラートを表示してくれました、これなら一安心。(2018年1月の情報です)

ところが、
Vous aimez le café à le lait?
Vous aimez le coffee au lait ?
と2行まとめてGoogle翻訳に翻訳させてみます。すると、特にアラートがでることもなく、
Do you like coffee with milk?
Do you like milk coffee?
という結果が表示されました(2018年1月の情報です)。

以上のように、機械翻訳は、入力された文に文法ミスやスペルミスがあっても、それを補って、きっちり翻訳を返してくれる優れものなので、入力された文に誤訳がないかどうかをチェックするには向いていません。

多言語翻訳のチェックには、QAチェッカー、スペルチェックツール、チェックサイト(languagetool.orgなど)、その他目的にあわせたチェックツールの活用が不可欠です。マニュアル制作のトリセツでは、多言語マニュアルの制作請負の他、制作支援(内製支援・自社制作支援)のための各種コンサルティング(用語集作成、スタイルガイド作成など)も行っています。

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