DTPの初歩!
投稿日:2017年04月17日
カテゴリー:DTP
投稿者:
SN
マニュアルやトリセツを印刷物として完成させるためには、DTP による制作工程が不可欠です。 今回は、DTP について初歩的な説明をします。
1. DTPってなに?
文字・図版を配置して、印刷物のページの体裁に仕上げていく作業を、組版作業と言います。
現在、最も普及している組版作業方式は、コンピューターを使った組版作業方式(コンピューター組 版)です。卓上(デスクトップ)のコンピューターを使って組版作業をすることから、コンピューター 組版のことは、一般に、DTP(DeskTop publishing =デスクトップパブリシング)と呼ばれていま す。
組版作業は、印刷の前工程の作業でもあるので、DTP は、DeskTop Prepress の頭文字をとったもの、 と説明されることもあります。いずれも、間違いではありません。
2. DTP ソフトあれこれ
コンピューター組版用のソフトは、DTP ソフトと呼ばれています。マニュアルやトリセツの制作に使 われるDTP ソフトには、次のようなものがあります。
InDesign(インデザイン)
ペラものから数百ページの冊子まで、あらゆるマニュアル・トリセツの制作に使用できるソフト です。ページレイアウトソフトとグラフィックソフトの両方の性能を備えています。
Illustrator(イラストレーター)
ポスターやチラシなど比較的ページ数の少ない印刷物に使用されます。マニュアルやトリセツの 制作においては、レイアウトソフトとしてではなく、イラスト作成のためのグラフィックソフト として使用されることが多いです。
FrameMaker(フレームメーカー)
大規模な構造化文書を、効率良く作成、更新、管理できるソフトです。デザイン性の高いページ を作成するには不向きですが、ページ数の多いマニュアルやトリセツを安定して編集できるため、 マニュアル・トリセツの業界では根強い人気のあるソフトです。特に、ヨーロッパで普及率がと ても高いことが特徴です。
他のDTP ソフトとしては、レイアウトソフトとしてQuarkXPress(クォーク・エクスプレス)が、 フォトレタッチのためのグラフィックソフトとしてPhotoshop が、使用されています。
DTP ソフトを使いこなすためには、後工程の印刷に関する知識が不可欠です。例えば、仕上がりサイ ズや、ページ数に応じてレイアウトや素材の加工方法なども異なります。
弊社では、専門のDTP デザイナー/オペレーターが、テクニカルライターと協働し、日々、高品質の マニュアル・トリセツ制作に取り組んでいます。