パワーポイントはマニュアル作成の現場で使えるか?
投稿日:2020年10月23日
カテゴリー:DTP
投稿者:
Tommy
今回の記事ではプレゼン資料作りには欠かせない、Microsoft社のパワーポイントを使った実験をご紹介します。
試みのきっかけは、「ソフトウェアの操作マニュアルなどでよく使われる、スクリーンショット(以下、スクショ)の注釈入り画像データを、効率的に作成できないか?」でした。
イメージは、下図のような社内ソフトのインストールマニュアルなどで見かける画像です。
要は、ソフトを操作しながら都度スクショを保存して、その画像に説明をつける作業と管理を簡単にやりたかったわけですが、
IllustratorやPhotoshopでレイヤーを分ける。
Excel、Wordでとにかく貼りまくる。
など試しているうちに、
「PowerPoint(以下、パワポ)のスライドを丸ごと画像化して使えばいいのでは?」
と思いつきました。
実際にパワポで検証
新規スライドに、画像を貼る、注釈を入れる、を繰り返し、いくつかの説明入り画像ができました。
これらに説明文を追加してPDFにすれば、マニュアルっぽくなりそうだと感じました。
DL資料:「ウェブマニュアルはモバイルファーストで!」へのリンク
今回の試みの所感
悪い点
パワポの操作では、私が不慣れなことを差し引いても
吹き出しを触りたいのに、下の画像を選択してしまう(ロック機能がない)
これがかなりのストレスでした。
良い点
Wordだと文章をたくさん書かないといけないような気になるのですが、
パワポはプレゼン用のソフトで、余白を多くとったり、
文章を少なくしたりしやすいため、マニュアルの基本となる
伝える
が実現しやすい気がしました。
ちなみに、パワポにもMicrosoft Officeの校閲機能が搭載されているため、
市販の校正ソフトがなくても校正が行える、というのも利点だったりします。
DL資料:「マニュアルづくりにおける悪魔の代弁者」へのリンク
おまけ
パワポで作った画像を使ったマニュアルをシステム化してみようという欲求から、
ツール※に落とし込んで、定型フォーマットの業務マニュアルを作ることにしました。
※今回はFileMakerを選定。選んだ理由は、普段使っているからというだけです。
1ページにおさめる画像数別にレイアウトのパターンをいくつか作りました。
作ったレイアウトに画像を埋め込んで、警告や注意文、その他説明、必要事項などを入力します。
レイアウトパターンを選択する
例)6枚レイアウト
このような要領で、必要なページに画像をすべて埋め込んで、全ページをPDF化します。
(そのときに自動で表紙と目次をつける仕掛けを使用してみました)
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パワポで作った画像を利用した簡単な一応マニュアルができあがりました。
注)ページは割愛しています。
こういう二次利用を考えると、PowerPointの可能性を感じますね。