マニュアルを多言語展開する場合に頭の片隅に入れておきたいこと
投稿日:2024年10月28日
カテゴリー:翻訳・海外言語
投稿者:
MB
こんにちは。入社2年目のMBです。
ここ最近、私は多言語マニュアルの制作を担当する機会が増えました。
今までの和文マニュアルの制作経験を活かせるときがある反面、
和文マニュアルとの違いに頭を悩ませることもしばしば。
そんな私に先輩方はたくさんのアドバイスやコツを教えてくれました。
そこで今回は、入社2年目のMBが先輩方から教わった
「マニュアルを多言語展開する場合に頭の片隅に入れておきたいこと」をみなさんにもご紹介します。
オノマトペを言い換えよう
「ドンドン」や「しーん」といった擬音語や擬態語の総称であるオノマトペ。
小説などの文書はもちろん、マニュアルでも
「製品からピーピーという音が鳴ったら」といった文でオノマトペを見かけます。
ただこのオノマトペ、海外言語にもあるはあるのですが、
日本語ほど種類が豊富ではなく翻訳するのが難しいという側面もあります。
そのため、ベースとなる和文にオノマトペが含まれている場合は、
多言語展開する際にオノマトペを別の表現に変えましょう。
例えば、先ほど書いた「ピーピー」は「2 beeps」などと英訳することができます。
国によって○×マークの解釈が変わる
日本では良い悪い、正解や不正解を意味する○×マークは、国によって解釈が異なるため、
マニュアルで使用するのは避けた方がよいです。
○×マークの代わりに「Good」「Wrong」といった単語を活用するなどして、
マニュアルを提供する国や地域に適した表現に変えましょう。
数字の桁を区切る記号は国ごとに違う
マニュアルには数字も多く登場します。
そのなかでも注目したいのは数字を区切る桁の記号です。
日本語では、「1,000」のように桁の区切りにカンマを使用しますが、
この桁の区切りに用いる記号は国によって違います。
例えば繁体語・簡体語・韓国語・英語は桁の区切りにカンマを使用しますが、
ドイツ語やスペイン語は「1.000」「15.000」のようにピリオドを使用します。
こちらもマニュアルを提供する国や地域に合わせて記載するようにしましょう。
【】は欧文フォントにはない
カッコの種類の一つである【】(隅付きカッコ)。
日本語ではタイトルや見出しのように、文字を目立たせたいときや
強調させたいときなどに用いますが、実は欧文フォントには存在していません。
これも日本語から他の言語に翻訳する際に注意が必要です。
いかがでしたでしょうか?
今回は多言語マニュアルを制作する際に
頭の片隅に入れておいてほしいことを取り上げました。
他にもまだまだマニュアルを多言語展開する場合のコツがありますので、
下記の記事も合わせて参考にしてください。